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苔の芽が出てからの管理

苔の日照表

苔の日照表

この上記の中から、選んで庭に張ればあまり間違いありません。

苔の種から庭への直接の栽培方法の利点と欠点

苔庭 <苔の種からの利点>

・ 安価で苔庭ができる。
・ 種からの栽培であるため、丈夫な苔が育つ。
・ 傷んだ苔のところへの管理ができる。

<苔の種からの欠点>

・ 遮光ネットを張らなくてはならないため、景観が悪い。
・ ある程度の苔庭になるには6ヶ月~1年かかる為、根気が必要。

苔の種のもっとも注目すべき利点は、苔庭のメンテナンスであると思います。
 誰でも苔を張ることはできますが、その後の管理が出来ない為、苔庭が悪くなることです。

・ スギゴケに関して言えば、乾燥に非常に弱いことから、スギゴケを混ぜた2種混合で育てたほうが良いと思われます。スギゴケの仲間(ウマゴケ、オオスギゴケ、タチゴケ)などは、仮根が土の中へ伸びるという特徴がある為、注意が必要となります。

・ GLから5~8cmに仮根束ができるので、そこまでスコップでとらないと次のスギゴケの芽が出てきません。

・ 湿度の高い土地柄のところは、仮根束が出来ず土の中の原子体で芽が出てきます。

・仮根束が出来るには、3~5年かかる為、その間に張った苔が悪くならないようスギゴケの芽数を増やし、スギゴケのコロニーが乾燥しないように撒き苔をする必要があります。

京都の苔寺「西芳寺の苔が美しいのか」検証したいと思います。

苔庭といえば、だれでも 京都の苔寺 西芳寺 を思い浮かべます。

ではなぜ、西芳寺の苔が美しいのか検証したいと思います。

京都でも「苔が育たず困っている人が多い」ということを知ってもらいたいと思います。

西芳寺 苔庭 苔寺西芳寺は、120種類の苔が自生しているそうです。本堂の周りは大体がスギゴケです。
俗に西芳寺の庭といわれているところは、間から入り右側の土塀に囲まれている樹木が生い茂っている空間です。

西芳寺の庭の地形で一番の特徴は穴の中に庭があり、中央に池があることです。
周りは、土塀で囲まれ樹木が茂っているため風が入らない為乾燥しません。
さらに樹木と池がある為、空気に流れがありません。

これらの特徴は苔にとって最高の条件なのです。

半日陰から日陰で湿度が高い為、スギゴケはほとんどなく、カモジゴケ、ヒノキゴケ、オキナゴケがほとんどであることや、西芳寺の庭の中で樹木がなかったら、スギゴケの庭になっただろうと思います。

庭を失敗しない為には、苔の性質を知ること、育てる庭の環境を整えれば美しい苔庭ができることになります。

京都でも、うまく育たなくなっている今、関東ではあらゆる事を考えながら事を進めていかなくては、苔は育ちません。

・ 苔庭の環境は、庭の中に風が入らないよう に極力努力することが求められます。
 これは、苔庭を良くも悪くもする要因であると思います。

・ 常緑樹が、二本重なるところの下は苔が育ちにくいです。
 落葉樹は成長が早い為、根の生長も早く、土壌が早く乾燥するので、なるべく乾燥に強い苔を張り、5~10年と良い状態の苔庭を楽しむようにしてほしいと思います。

苔の張り方について

基盤について

西芳寺 苔庭僕は、若い頃京都にて修行していました。

その頃の張り方は、箱に入っている苔を庭の盛土に並べ、地ゴテでたたいたり、上から踏みつけたりしていたものでした。
今日はこのような事はしませんが、親方、先輩に習ったことは、一度検証する必要があると思います。

なぜ叩くといけないのか、掃除のやりすぎはいけないのか。
しかし、同時に叩いて、踏みつけて、苔を張り育てている人もいます。
それは、なぜなのか。

100㎡~1000㎡の庭に、苔を張って5~10年張り替えなしで育てることが出来るか。1000㎡の苔庭が2年位でダメになり、出入り禁止になる可能性が出てくると思いますがいかがでしょうか。

基板材について

湿度のない関東では、苔庭に水を散布した時、水が下へ下がるようにしなければいけないので、苔を育てる時も砂、ピートモスで苔を育てた方が良いということになります。

基板材について

前述した通り、水が下へ下がるようにしなければいけないという事は、

・ 苔を張ったら上がらないようにすること。
・ 掃除中も苔の上に上がらないようにすること。

関東では、湿度がないうえに土の中も乾燥しているので苔の中ではなるべく水分が保たれなくてはいけません。

なるべく、盛土をしないようにフラット状態に苔を張った方が良いと思われます。

スギゴケの育て方

苔庭

スギゴケは、庭を明るくしてくれる苔のように思います。湿度があって、さらに光のあるところでないと永く育たないという事です。

東京では、立川、町田、あたりに自生しているところはありますが、面積的には少ししかありません。

新潟では、造形地区後に行くと1000㎡位のスギゴケの自生地があります。背が高い草が生えてくるところは、スギゴケとハイゴケが混ざるようになり、全日照のところはスギゴケがあったり、スナゴケがあったり混ざったりしています。

どうしても、苔というと「スギゴケを張る」という方がいますので、どのようにすればスギゴケの庭が5~10年と育つようになるかというと、庭は森や林ではない為、湿度が足りません。人工的に湿度管理をしなければいけません。

新潟で庭を管理しているところでスギゴケがきれいなところがありますが、そこは庭を造った時に苔を張ったのではなく、庭を整地した時の土の中に苔が混ざっていて、数年のうちに苔庭になったという事です。

健全な苔の状態を維持してやること

苔庭

スギゴケは原子体が芽になったり、仮根束から芽が上がったりと次の子供達の苔が上がってくるという苔なので、それが出てこない場合2~3年でスギゴケは全滅することになります。今現在あるスギゴケの中へ撒き苔をし、スギゴケの芽数を増やしたてやり、次の世代の苔を育ててやる必要があります。

スギゴケがなぜ乾燥に弱い苔なのか

それは、スギゴケが水分を受け止めにくい形状である為です。形状がツルリとしているので水分を保持できない苔なのです。

スギゴケの芽の出方が他の苔が分岐しながら増えるのに対し、スギゴケは単独で1本づつ出てきます。

丈が高くなるので、苔の本数が多くないと倒れてしまいます。

大体このあたりで苔庭がダメになり、この繰り返しで、「嫌になってくる」というパターンではないでしょうか。

一回スギゴケを張れば永く育つと思っている方もいらっしゃいますが、二年ほどでダメになると思ったほうが良いでしょう。二年目以降をどう育てるかが問題となります。

それは仮根束が3~5年すると出来るので、それまで夏場と冬場に遮光ネットを張り、苔を保護し、撒き苔をして芽数を増やして、健全な苔の状態を維持すれば、仮根束が出来るので、毎年新芽が出てくるので良い状態となります。

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